シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アクアマン/失われた王国

 2023年公開の超A級DCヒーロー作品。前作から4年後の続編となる。

 監督も俳優も前作から引き継ぎ、予算も大幅アップして期待の大作だった。ところが市場のウケはパッとせず、本国での不入りがニュースになったのを覚えている。何がダメだったのか。

 前回は異質な環境で育った不良が海の王様になる話だった。今回は子育てと大任の仕事を両立するのに難儀するパパとしてスタート。後は悪い奴が出て来て倒すのに、確執のある兄妹と協力して最後は大団円・・まさにいつものバカの一つ覚えである。さすがに米国人も客を舐めるな!といったところなのだろう。オイラも序盤まではそう思っていた。

 ところが前回の宿敵で異父兄弟のパトリック・ウィルソンが出て来てから俄然面白くなってきた。これ、完全にソーとロキじゃないか。DCがマーベルをパロっているのだ。しかもアクアマンにロキと呼ばせて演出自体をディスっているのである。それだけではなく、本作は多くの作品をパロっているのが楽しい。今回、この2人のコンビが実にいい。ジェイソン・モモアの破天荒な王様を生かすよう、弟の性格を前回の野心的なものから真面目な男に変えてデコボココンビを際立たせている。大正解だと思った。

 もう全編CGの映像は明るくとてもカラフルで美しい。行ってみたいな夢の国・・これはファンタジー大作と言っていいだろう。序盤を見た時点で、オイラは酷評するつもりだったが、まったく満足してしまった。米国市民には悪いが、アンタの国の映画はこれでいいんだよ~ (^∇^)

 最後はアイアンマンのラストをパロって終わるなんて、センスあるじゃないか。


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