シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

思い出の半世紀前SF 

 半世紀前SFとは、50〜60年代SF作品のことだ。さすがにオイラでも、50年代SFはリアルタイムで懐かしむ年ではない。つまり、小学生の頃TVで夜放映されたロードショーの記憶である。
 その当時は夜の9時には就寝させられていたが、土曜日の夜や親戚の家にお泊りするときは夜更かしを楽しんだものだった。この深夜まで起きてTVを観ているという罪悪感と、当時流行っていたロードショー放映がオイラには魅惑的であった。特に、SFやホラーは幼少期の夢見る男には衝撃的な世界だったのだ。そんな幼少の頃、強烈なインパクトを受けたSF作品を3つ上げよう。
第3位「マタンゴ」1963年の東宝怪奇映画。もう怖すぎてキノコが食えなくなった作品。ストーリーは覚えていないが、ツタヤで再見したいとは思わない。昔の感傷を汚したくないのだ。今見たらチープで幻滅してしまうだろう。
 第2位「恐竜100万年」実はこれ、1940年代の「紀元前100万年」のリメイクで、オイラは双方がゴッチャになっている。前者のレイ・ハウンゼンの動く恐竜の衝撃は凄かった。しかし後者のワニやトカゲを恐竜に見立てたのも記憶にある。幼少ながら「こんな大きなワニがいるんだ・・」と感心したもので、子供も騙せなかったニセ恐竜だ。
 第1位「禁断の惑星」1956年のSF映画の母とも言える作品。当時はロボット・ロビーや見えない怪物イドに興味津々であったが、後にとんでもない名作だと知ることになる。多くのシーンはSWで再現しているし、その深い主題はスタートレック顔負けだ。DVDで今見てもレトロなSFギミックは実にオシャレで、稚拙な特撮が効果的な演出で今でも魅惑的だ。大人になって、ヒロインのアン・フランシスのコケティッシュな魅力にぞっこんとなった。SFファンは観なくてはならない名品だ。