シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー166号

今回はオマケのCDとして、本島阿佐子&山下洋輔のアルバムから4曲を抜粋している。ソプラノで歌う童謡を、ジャズピアノがバックで支えるという大変奇抜な作品だ。私的にこうした作品は、面白そうと喰いついても2度と聴かないで埋もれていく運命である。
 紙面の記事では寺島靖国×石原 俊の対談と、連載のジャズびたりオーディオ桃源郷が興味深い。共に寺島レーベルの最新作、「松尾明トリオ・BALLADS」についてのアレコレだ。この最新作は同じ音源に対して2通りのマスタリングで2枚組としていて、寺島御大らしい企画だ。まさにオーディオ・ファンしか興味を持たないであろう。この企画に行き着く道程が実に面白く書かれているのである。
 オイラはこのディスクを隣町のショップで比較試聴させてもらった。音はまったく違う。
オリジナルは全ての楽器が一斉にドバドバ押し寄せてきて、奥行も音像も何もないモノラルのような音。昔からある寺島レーベルらしい音だ。対して、ボーナスディスクの方は音像を前後左右に点在させ、トリオがそこに居る画に注意を払っている。オイラは即断で後者が好みのマスタリングである。
 ところが紙面によると、半数以上はオリジナルを好むらしい。音楽ファンは音像や音場という概念が無いとまで言い切っている。ちなみに寺島御大は昔からのドバドバ音に飽きがきて、オーディオフリークに振った後者の方向に傾倒しているらしい。なるほどねえ・・