シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

タイムライン

 いつかレンタル視聴してみるか・・と思っていた。深夜ロードショー公開でこれ幸いである。もちろん、2時間弱の枠で117分の作品は結構なカットを覚悟しなくてはいけない。
 観終わって結構楽しめるのに感心した。まず、予想外だったのはA級レベルのスケールを持ったアクション作品だったということ。スピード感もよく、前半の前置きをいかに処理するか監督は分かっている。それでもしっかり伏線を張っているので、ラストの攻防戦が派手なだけで終わらずにしっかりオチが付いているのだ。もちろん、ハッピーエンドで終わるのでリピート鑑賞にも耐えるだろう。
 タイムトラベルものとして、このバランスはいい。過去への転送という発想が理屈を付ける必要があり、ハード武装しているようでいながら全体的にマンガチックに振っている。歴史を変えてしまうのにパラドックスを上手く避けて楽しく魅せてくれるので、つまらん突っ込みをする気にならなくなるのだ。しかし、TNGと似たようなアイデア、シーンがいくつも出てくるなあ・・
 主演は今は亡きポール・ウォーカー、準主役としてジェラルド・バトラーというのが面白い。まだ2人が新人の優男の頃である。観た人は、こりゃバトラーが主役じゃないんか?と思う人もいるだろう。その位、この二人はオーラが薄い二枚目俳優なのだ。役に立たない脇役のニール・マクドノーの方が遥かに存在感がある。