シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

D−REN その2

 D−RENの実力をどこで試すか。このメーカーは薄っぺらい商品が多いので、狭いラック内でもどこでも使える。が、ここはやはりアコリバのCP−4との比較を兼ねて、スピーカーと楓ブロックとの間が一番相応しいだろう。となると2組必要となり、結構な出費だ。期待感は拭えず、まともな判断はできないかもしれない。
 簡素な包装から取り出すと、異様な匂いに顔を背けた。なんだこれは?ゴムの匂いではない。ムッス〜が油性ペンの匂いだと言う。たしかにその通りで、普通ではないのを実感した。大きさ、硬さ、表面仕上げ、共に接触歪み対策には丁度良い。では聴いてみよう。
 先に結末を言っておく。これは・・もはや絶対外せない物体だ。
もう、今まで巨大な耳垢が蓋をしていたのではないかと思うほどの改善である。音の違いというより、改善と言い切れる。どの帯域も高解像度に一皮剥ける様は素晴らしく、音が重なってダンゴになった部分が見事に分離した。そのため、今まで聴こえなかった繊細な音が聴こえてくる。また、音場の広がりが2回りほど大きくなったのに、音像はさらに凝縮して見える。帯域的には低音の質感が大きく変化した。高密度で弾力性があり、硬さを感じない。全域で異なる色が付いた感じもなく、何よりも一番驚いたのが音のキレだ。
 ゴムを敷いたという先入観は完璧に吹っ飛んだ。打楽器の立ち上がりが早い早い!先日聴いたアバンギャルドはもう要らない。これは石川五ェ門斬鉄剣の切れ味である。(意味不明か・・)
 買ったときは、ゴムの切れ端8枚で1万円以上とは・・と思ったものだが、対音質向上度で言えば超ハイCPだ。難点は匂いだけ。もはや絶対外せない理由の一つでもある。油性ペンの匂いが嫌いなら、上下完全に隠れる場所に使った方がいい。
ちなみに、この八角形という形状は無駄な裁断ではないかとのメールを送ってみた。その解答は素早く、良心が伺えた。形状は試聴結果で採用しているらしいが、もしかすると5角形も有りかもしれないとのこと。この商品に興味があるなら記憶に留めておかれたい。

ここにセット。息を止めて撮影する。この匂いは抜けるのだろうか。