シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー156号

 恒例の同紙ご紹介。今回も付録CD付き。CDの内容はティートック・レコーズ10周年記念と題して、最新盤のサンプラーである。
 実は先月号のStereo誌に、究極のテストCDシリーズ最新盤が付録されていたので買うか悩んだ。もういささかテストCDは不要・・見送りとなっていたところだ。
 実はオイラ、ティートック・レコーズのCDはあまり好きではない。質の高さは分かるが、直接音の塊が飛んでくるような個性が好みと離れているのだ。楽器の音を分析するには良いかもしれないが、心地よさを求めると違う気がするのである。
 で、今回のサンプラーを聴いてみると明らかに初期の頃の作品と音が違う。間接音の広がりが自然で心地よく、圧迫感が無い。意地悪な言い方をすれば、他のメーカーによる高音質CDに近くなったようなのだ。どうもスタジオが変わったのが原因らしい。オイラ的にはこっちの音の方が歓迎である。
 誌面で面白かったのは、寺島靖国氏のメグの音をカイザーサウンドの貝崎氏が手を入れる記事だ。アバンギャルドのセッティングを貝崎メソッドで組みなおしたとは、寺島御大も丸くなったものである。そのため、金子ブロックを撤去。音が良くなったらしいが、金子英男評論家が他界してから彼の遺産がことごとく否定されていく昨今の状況は悲しい限りだ。
 そういえば、本誌で江川三郎評論家が他界したという記事があった。当然、これまでの功績とお悔やみの言葉が掛けられる。しかし5年、10年と経てばニアフィールドリスニングも、モノラルの優位性も否定するに違いない。(* ̄ー ̄*)