シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

センター・オブ・ジ・アース

 先日、センター・オブ・ジ・アース2を地上波で公開していた。続編というより、単品でも親子で楽しめる作品だ。
 センター・オブ・ジ・アースは2008年のファンタジー・アドベンチャー映画で、主演はハムナプトラのブレダン・フレイザー。彼はコメディタッチが似合う役者で、このトゲの無いファミリー映画にはピッタリだった。大げさなリアクションが自然に見えてしまうのだ。
 内容は大昔の名作「地底探検」のリメイクで、あの悠長な前半をすっ飛ばしてジェットコースター・ムービーに仕立て上げた。これは大正解である。ターゲットは親子なので飽きさせてはならない。魚が飛んだりティラノザウルスが生きていたりと実に楽しい。
 続編は主演がドゥエイン・ジョンソンになって趣は様変わりしている。と思いきや、さすがロック様はエンタティナーのカリスマだ。銃をぶっ放すことがなくてもOK、ファミリー映画に溶け込んでいる。彼はシュワと似たタイプの役者だと思う。
 本作も巨大なトカゲやハチが登場するファンタジーで、魚型ノーチラス号も活躍する。必ず迎えるハッピーエンドは変わらない。この両者、子供をターゲットにしている割に幼稚な印象を受けない。50過ぎのオッサンも、酒を飲みながら風呂も忘れて見続けてしまうのはなぜか。予定調和の安心感が目的でもある作風ゆえに、ドップリ漬かっていればいい心地よさが頭を無にさせる。遊園地に来て、メリーゴーランドに乗りながらつまらんとは感じないようなものだ。