シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

春祭り

 地元では春祭りというものがあり、昨日はその当番だった。
 秋祭りは屋台も出すし、準備も半年前から行う大きなイベントである。対して、春祭りはお宮で神事を行うだけなので対した準備はない。甘酒を振舞うくらいの地味な祭りだ。これが大変だった。
 昨日は雨降りであった。事前準備は前日に済ませたからいい。雨の中で屋根も無く竈で甘酒を作るのは悲惨だ。しかも一端作れば焦がしてはいけないので絶えずかき混ぜていなければならない。しかし、そんな悪天候でもほとんど飲まれてしまったからすごい。田舎の良心であろうか。
 神事は独特だ。実は平安時代から続く文化財指定でもあり、当番のオイラは羽織袴に着替えて神事を厳粛に行う。正月の神社でおみくじを売っている人と同じ格好になって寒いこと!(; ̄д ̄)
 この神事で神様にお供えを運ぶ「けんせん」撤収する「てっせん」というものがある。当番から選ばれた7人がバケツリレーのごとく、数々のお供えを運ぶのである。これが超緊張するのである。
まず、神様の供物に息を掛けてはいけないので半紙をくわえる。供物は三宝に乗せられているが、巨大なお餅やミカンのピラミッド、酒など重くて不安定な状態で、それを顔より上に上げつつ手渡しして運ばねばならない。落としたりしようものならどんな不幸が舞い降りるか分からん。
無事終わるとマジでほっとする。この土地に住みだして20数年、この当番は3回目である。以前は正座をする必要があったが、それが簡易座椅子に替わったのが嬉しい。
夜は反省会と称して飲み会だ。久々に日本酒を飲んだが、新潟の大吟醸は美味かった。