シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ランペイジ 巨獣大乱闘

 パシフィック・リムに続いて怪獣映画を観ることにした。
 主演はロック様、パートナーにOO7のマネーペニー。ロック様はこの手の作品にはピッタリである。怪獣や大災害の映像に観客は釘付けとなるこの手の作品で、主役として負けない存在感を発揮できるのは、彼しかいないだろう。監督はよく分かっている。
 ブラッド・ペイトン監督は、とてもドウェイン・ジョンソンの魅力を分かっている。「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」や「カリフォルニア・ダウン」も素直に面白かった。シュワのようにコメディもできるのに、古風な実直キャラでパニック・ムービーのヒーローに仕立てている。そして、話がストレートで実に清々しいのがいい。悪人は徹底的にワルで、最後はゴリラに喰われたり瓦礫の下敷きになって絶命するのに、残酷に見えない。
 オイラは知らなかったが、ランペイジというのは米国で流行った昔のゲームらしい。ドンキー・コングとかの時代の頃だ。本作もコングが大暴れするが、やはり最後は味方になる。アメリカ人は何故かゴリラを友人にしたがるようだ。
 この作品を褒めたいのは、ラストだ。普通なら、人間の味方になってもあれだけ暴れたコングは、ヒーローとして死なせるのだろうと誰もが思う。この手の作品の予定調和としてそれでよく、分かっていても観客は納得する終わり方だ。対して、あのラストの意外性は拍手を送りたい。何気ない冒頭からのじゃれ合いが大きな伏線になっている。
 これは子供から大人まで楽しめる怪獣映画のお手本だ。