シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

レトロスピーカー その5(改造)

 さあ、改造中のレトロスピーカーである。あとは適当な材質の背板を作ってターミナル接続をするのだが、この背板の材質選びに悩んだ。
 オリジナルは低級パーチクルボードで、まあ適当な板をホームセンターで買えばいいかと思いきや、なかなか安価に仕上がらない。しかも、ターミナルの関係であまり厚い板は無理。そこで思いついたアイデアがあった。いっそのこと、柔らかい素材でやってみようか。
 天地左右の板には補強までしたのにである。つまり、わざと振動させてドロンコーン的な機能を持たせるのだ。振動は弱い所に逃げるので、一箇所逃げ道を作るというわけ。長岡鉄男氏の工作図面にバスレフではないガス抜きを目的とした穴をわざと設けたスピーカーがあった。これと似た発想だ。問題は材質で、低発泡ポリエチレン板と変性ポリエチレンテレフタレートの2種類を用意した。前者の方が柔らかく、面白そうなので採用する。さあ、どんな音が出るのだろうか。(^p^)
 これは意外、オリジナルと大きな違いがない。しかし中高域の音抜けが明らか改善し、密閉式の鼻詰まり感はない。不安だった低域も、モヤつくことはなくちょっぴり量感が増えた。妙な癖や付帯音は感じられない。なによりも中域重視のバランスは変わらないのでホッとしている。
 演奏中に箱へ手を置くと、天地左右はほどんど振動せず、背板の振動はスゴイ!こりゃ見事に図に当たったようだ。ヽ(*´∀`)ノ
 昔、スピーカーの自作をしていた頃、明らかに癖の強い音がしているのに改善したと自分に言い聞かせていた。手間暇掛けて自作した我が子に酷評したくない意識がそうさせるのだ。苦労が水の泡と認めたくないのである。だから、機器に手を入れるのは簡易なものでないと、客観的な評価ができなくなる危険が潜んでいる。今回は大丈夫、明らかに改善したと言い切れる。こりゃ2015は幸先いいぞ!

ターミナルまで盛大に振動するのが課題かな・・