シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー152号

 152号は新春特別企画と称して「究極のジャズ・リファレンス・ディスク」という付録CDが付いている。また大風呂敷を広げたお題目であるが、購買意欲はみごとに掻き立てられた。術中に嵌ったわけだ。
 で、何が究極かといえば、音のために拘わり抜いたスタジオで最新のデジタル技術と超高級ビンテージ機器を融合し、ネオ・アナログとでも言えそうなサウンドを作りあげたらしい。まあそれだけならフ〜ンであるが、本作は若手ジャズ・ミュージシャンの撮り下ろし作品であって、いわば新作である。そんな付録が付いてこの152号は1300円とは・・安すぎないか?
 実際に聴いてみると、究極とまでは思えないが、実にホットでクリアな音が心地良い。冒頭の三善香里によるヴォーカルは、生々しく力強いことに驚く。ストレート剛速球とでもいえようか。2インチのアナログテープまで持ち出しての録音ゆえに、若干のヒスノイズが感じられる。でもオイラは古い人間なので、ノープロブレムだ。サブSPでも聴いてみると、能率が低いスピーカーの方が普通に聴ける。
 記事としてはアースに注目した実験記事や、古川電工のPCOCCに代わる新導体である「PC-Triple C」の発表記事が興味深い。1年前、途方にくれたケーブルメーカーは本素材に沸くことだろう。
 この152号を読んで、面白い傾向が見て取れた。それは過去の商品をピックアップするレポートが大きく扱われていることだ。今さらエソテリックのK-01を新商品のようにリポートしてみたり、アコリバの仮装アース商品を引っ張り出してみたり。
 これは新商品の提灯持ち記事ばかりの専門誌から脱却を図っているのか分からないが、私的には大歓迎である。ファンは皆、過去の商品を大事に使っているわけであって、それが現在どのように評価されるのかという点も気になるものなのだ。

プラケースは付いてこない。