シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エピペン

 エピペンとは、即時性アレルギー症状により、アナフィラキシーショックに陥った人が自ら強心剤を自己注射するためのもので、木こりがハチ刺され事故に備えたりしていた。近年では人間の免疫反応が過敏になってしまったのか、食物アレルギーによる死亡事故が台頭し、対象となる子供達が医師の処方を受けて、エピペンを肌身離さず通学する時代になった。
 しかし、子供に自己注射する勇気があるのだろうか・・という疑問から平成21年に救急救命士や学校保育関係者には、救命に必要な現場において医師法の規制から免れる指針が出された。つまり、子供を預かる教育、保育の場でアナフィラキシーショックになった子供が自分のエピペンを操作できないときに、本人に代わって注射することが許されたわけだ。こうなると、それができない無知な教育者が子供を見殺しにする事件が発生することになり、その指導が急務とされた。平成21年に指導要綱が発表されて今さらである。
 同じタイミングで許可された救急救命士はとっくに緊急対応に備えているのに、教育現場では遅れているのだ。したがって今になって指導依頼をよく受けるのだが、ここで困るのがエピペンの練習器(トレーナー)を入手できないという現実がある。
 製薬会社は対象となる本人にしかトレーナーを渡さない。無償の貸し出しシステムを取っているのだが、これが大変面倒な手続きを講習のたびに強いられる。これでは取り扱いの周知が遅れるわけだ。なぜ販売しようとしないのか。いや、教育指導の場には提供してしかるべきだ。ヽ(`Д´)ノ