シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

DYNAUDIO Special Forty

 隣町のショップでディナウディオの最新小型スピーカーを拝聴した。Special Fortyのエボニーウェイブという仕上げの一品である。ディナウディオのブックシェルフは、奇をてらったところのないオーソドックスなデザインが好ましい。このSpecial Fortyも一見オーソドックスなのだが、よく見ると後方をシェイプさせた台形状である。そして、この贅を尽くした光沢仕上げが見事だ。試聴したものはTAOCの台に乗っていたが、7~8月のキャンペーン期間中に購入すれば、STAND20という金属製のスタンドがもれなくついてくるそうだ。このスタンドだけでも7万円以上もする商品である。

 さっそく聴かせてもらった。その音は、一見地味であるが大変バランスのよい聴き疲れの無いもので、聴感上の能率は低めである。しかし根暗な印象は無く、それは尋常でない質感の高さが説得力を持っているからだろう。ポンと置いてあるだけなのに、様々な対策を施したかのような落ち着いた大人の音がしている。音の輪郭は弱めなのに音像は明確に点在し、スピーカーからの音離れが見事だ。耳タコのハンターを掛けてもまったくレンジに無理が無く、高品位に再生してくる。この後に他の小型スピーカーを聴くと、一様に派手で安っぽく思えてしまう。

 価格ランクはB&W805D4と同じ。つまり、ペアで7桁にとどくハイエンドブックシェルフだ。しかしこの音はそれだけの説得力があった。ちなみにB&W805D4の音は明るく正統的なハイファイで、本器とは性格が異なる。

 なお、オイラが聴いた本器はなんと中古品らしい。新品にしか見えないし、小型ハイエンドを探している御仁には絶対のお勧めだ。

※後方が僅かにシェイプしているのが分かる。なお、サランネットもユニットガードも無いので注意が必要。