シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

TAD PRO TSM-2201-LR 再調整 その2

 オイラのTADモニターは屈強さではすでに類を見ないが、それに聴き心地の良さを加えてコスパ最強を目指す。しかしやれることは限られる。まずはスピーカーケーブルを選ぼう。もちろん、無駄に高価となった新品は買わない。押し入れのケーブル墓場から使えそうなものを取捨選別する。

 墓場には長岡式5.5キャプタイヤ電力線や、ブチル自作品等懐かしいものが埋まっている。そこでアクロ6NーS1010をリファレンスとして、モンスターケーブルのNMCとモニターPCのPC10Sを使ってみよう。古いのでエージングも必要だからこの2本に絞る。チョイスした理由は、厚みとスケールのある低音が出せればとの目論見だ。この2本は共に透明タイプのシースで、経年でかなり変色している。それでも中の芯線に劣化は見られないようなので、剥き直して安いバナナプラグで処理してみた。

 まずは6N‐S1010について。今でもバイワイヤーのジャンパー線として使ったりしている。音の柔らかさと上下の伸び、解像度がバランスがよくて基準に相応しい。中域が滑らかなのがアクロのケーブルの魅力だ。

 NMCはロングセラーで今でも売られているし、ショップ店頭でもよく使われている。これは低音のスケールが大きく、高域が大人しい。小型スピーカーを大音量で鳴らすのに実に良いバランスだ。音像は大きめで奥行きが浅い。しかしこれは馴染めば化ける気がする。また、同じ長さのものがもう一組あるので、ダブルにしてみるのも面白そうだ。解像度は高くない。が、数時間使って繊細感も出てきた。

  PC10Sは、今では珍しい極細多芯構造の銀コート線だ。これより太いオーディオケーブルを見たことがない。先入観で華やかな高域と量感のある低域を予想したが全く違う。これを使った時期はシステムが全く違うし、今聴くと意外にもフラットな印象で鮮度も高く、良い意味で拍子抜けだ。中低音に癖が感じられるが、驚くほど広大な音場感が得られた。音圧が高く、同じボリュームで大音量再生するとぼやける印象がある。

 これは選択が悩ましい。共にまだまだ滑らかに変貌しそうだし、今は片方に決める必要もないだろう。ちなみに、連日とっかえひっかえしてみた現在、小音量か大音量かで目的チョイスとしている。

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 左がPC10S、右がNMCだ。PC10Sはとても端末処理に自信がなかったので、ショップに依頼した。