シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

タイタンの戦い

 1981年の映画をリメイクした2010年の神話アクション映画。
 その昔、オリジナルをTVで見てハラハラドキドキした思い出がある。レイ・ハリーハウゼンによるダイナメーション技術に、特撮の無限の可能性を感じたものだった。それが今ではリアリティ溢れるCGに取って替わり、パワーアップして帰ってきたわけだ。
 主演はアバターサム・ワーシントン。彼はアメリカン・ドリームの代表だろう。そしてリーアム・ニーソンが神として登場。まあ、強そうな役柄はなんでも来いである。さらに敵の冥界の王ハデス役がレイフ・ファインズ、ボルデモート卿のまんまだ。悪役ならなんでも来いである。
 さて、その内容はもうどうでもいいだろう。神と人間が共存していた時代の話に理屈もへったくれもない。たとえロボットが出てきてもOKだ。アクション相手は、巨大サソリにメヂューサ、クラーケンと製作陣も悩む必要なし。どれだけハラハラする面白い映像を作るかだけに焦点を置けばいい。見る方もそれで大満足なのだ。裏を返せば、観終わった後にそれでいいと言えるのは、それだけアクション映画としての基本がしっかりしている証拠でもある。
 本作では、メヂューサの造形が秀逸で、実に美的なモンスターとして表現してくれた。しかし、突っ込み不要の本作でも苦言はある。
 神が嫉妬する美貌のプリンセスとしてアンドロメダが登場するが、それほどの美女ではないぞ。アゴが割れているのアカン。
 今、続編「タイタンの逆襲」が公開中だ。観に行ってみるか・・