シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アノマリー

 2014年の英国製B級SF映画
 ツタヤでのみレンタルするシリーズの一端で、この手のものは屁でもない作品であるのが普通。それでも掘り出し物を探そうと、僅かな期待をして借りるわけだ。その結果、本作はまさにアノマリー(異常)であった。
 アイデアはいい。この10分弱しか意識を保てず、次はいつ目覚めるか分からないという発想にオイラも喰いついてしまった。SFはアイディアが枯渇しているからね。(。・ε・`。) そして、観客も主人公と同じ立場に置かれるため大変分かりにくい。この構成は、観る者をハラハラさせるかスジを掴めなくて眠くなるかどちらかだ。オイラはもちろん後者である。
 まず、こんなパズル的なストーリーは役者が魅力的でないと印象が残らない。主役がノエル・クラークという、スタートレック・イントゥダークネスでちょい役をやった黒人(冒頭で娘のために自爆テロするヤロウね。)ではインパクト無し。しかも監督、製作を兼ねているじゃないか。そんな自己満勘違い野郎の作品と分かっていれば借りなかった。
 せめて必死で子供を助けようとする理由として、PTSDのトラウマをオーバーラップするくらいの脚本であってほしかった。でなければ主人公の行動に説得力がまったく無い。
 では上辺だけかといえば、それすら地味になるのをSFガジェットで補う金もないので、アクションに頼っている。これがまたヒドイ!まともなアクション監督も雇えないのだろう。稚拙なスローモーションの多用も的外れで、文化祭発表の学生作品のようだ。
唯一、娼婦役のお尻が魅力的だった。見所はそれのみである。