シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

必殺仕事人 2012

 2時間スペシャル番組「必殺仕事人2012」を期待を持って観た。
 なんと、高橋英樹が悪役で出演。もう、これだけでも金を払って見る価値がある。生涯初の悪役でもその迫力は見事で、古典的悪人を演じる彼は実に楽しそうであった。桃太郎侍のオーラにジャニーズ共は呑まれてしまったかのようだ。まあ、それは特に不満ではない。
 冒頭の仕事シーンから入る演出を見て、「あ・・これはダメだ。」と思った。そして見終わって、やはり失望感だけが残ることになった。
 2009ドラマ後半のハードでクールな面白さは雲散無比、スタッフは仕事人全盛期の過度な演出と予定調和がファミリー受けした時代を、もう一度再現したかったようだ。
 金が掛かっていることから、意気込みは感じられるが、もはや様式美をクローズアップした時代劇は、わざとらしくてクサイとしか言いようがない。このまま硬派な必殺ファンに尻を向けて、週イチドラマに復活させるつもりなのだろうか。
声を大にして言いたい。仕事人ではなく、仕置人を復活させるべきだ。