シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ファースター 怒りの銃弾

 A級アクションが板に付く前、粋のいいB級アクションを魅せたのが本作品。その主演はやはりロック様だ。

 本作は実に単純な復讐物語で、刑期を終えて真っ先に標的に向かい有無を言わさずズドン!その後も小細工無しの猪突猛進。清々しいほど風体とキャラにマッチしている。登場人物を名前で紹介せず、「運転手」「刑事」「殺し屋」で通すのもいい。この話には名前すら不要なのだ。

 脇を演じるビリー・ボブ・ソーントンが実に味があって印象深い。意外なクライマックスもB級品の定石で満足だ。ただ、キャラクターを妙に掘り下げて話に絡ませる造りに違和感を感じる人もいるようで、たしかに、普通ならカットするであろうバックボーンを大事にしている。そのため、それぞれの意地とプライドがぶつかり合う緊張感が強い。これは北野武の映画と同じ匂いだ。

 単純な話なのに次の展開が読みにくい。ウイークエンドの深夜に丁度いい作品だ。


『ファースター 怒りの銃弾』予告編

 

マキシマム・ソルジャー

    バンダムの悪役を観たくなって物色すると、表題の作品に行き当たった。B級作品らしく、パッケージ画像が気にいった。
 観ると、この狂った超危険人物を演じるバンダムはスゲエ存在感である。日本語版で観たのだが、その狂人ぶりが素晴らしい。技も玄人好みで、久々に圧倒的な悪役を魅せてくれた。
 監督はピータ・ハイアムズ。往年の、アクション大作ヒットメーカーであるが、もはや過去の人である。それでもこんなB級品の魅せ方をよく分かっていて、さすが「腐っても鯛」だ。
 本来の主人公はTV俳優出身の二人で、いわくつきの設定。これが協力して狂人と戦っていく。実にシンプルで、それでいて意外な展開もあってダレる暇が無い。何より、晩年のバンダムの魅力が開花している。ダイハード2ばりのラストも、粋な落としの効いた最後を魅せてくれた。
 ただ、やっぱり親バカの証明で、大根役者の息子が本作でも登場する。役柄の風情に合わない「優しいパパ」が重なるのが難点だ。

11/5(水)リリース 『マキシマム・ソルジャー』 予告篇

 

電源ケーブルの振動対策 その3

 かなり強固に仕上げた電源ケーブル系統、さっそく音を聴いてみよう。

 耳タコ試聴ディスクを掛けると、瞬時に違いが分かった。滲みの無い音像が大変奥行深く明確に表れている。変な言い方だが、気味が悪いほどだ。その深い前後間の代わりに、なぜか上下間が狭まる。つまり、高さが出なくなったのだ。

 別のディスクを聴いてみよう。最近試聴ディスクになった大橋純子ベスト(再録音盤)を聴く。低域の深み、音場の広がり共に素晴らしい。クラシックを掛けても同様。しっかり高さもあるじゃないか。(・◇・。)? その後、何枚か耳タコ盤で確認して、他にも音像が凝縮して低く定位するケースがあるのが分かった。これは何なのか?

 おそらく、これが正しい表現なのだろう。実はこれ、以前も感じたことがあるケースなのだ。本来の録音情報に空間の高さが収録されているものは、しっかり再生されている。今までノイズによる滲みを、上方への広がりと勘違いしていた場合があるということではないか。

 緩いセッティングで、フワっとした再現をするのはオイラの方向ではない。だからこれは成功と言っていいだろう。しかし、この先ケーブルをダンプまでするのは行き過ぎる気がする。

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どうですコレ。もはや江戸時代の拷問の様相。 

 

春の散歩

 先週の土曜日、天気が良いので久しぶりに乾電池式コンデジを片手に持って、近所を散歩してきた。

 今年は静岡の桜開花が実に遅い。この日、いまだ満開にならない木が多い。菜の花が見ごろだった。

 

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朝ドラ「なつぞら」スタート

まんぷく」が終了し、「なつぞら」が始まっている。朝ドラは半年間、毎日放送なので観終わると結構疲れる。だから即、引き続き新作へ・・はちょっとしんどい。
 ドラマの最初はヒロインの幼少期から始まるのが多い。まんぷくは違ったが、なつぞらは定番のパターンを踏襲している。だからヒロインもアイドル路線に戻した。なんせ、チャルメニャだ。(=^・^=)
 オイラは初回を観るのをやめてしまった。このまま半年休憩しようか・・そう思ったが、晩酌のツマミで録画を観る癖が発動し、何気なく観始めることに。すると、この子役の尋常でない演技力に釘付けになってしまった。
 この粟野咲莉ちゃんという天才子役は、以前にも見たことのある顔だと記憶しているけど、本作で初めて注目した。普通、幼少の子役は演技がワザとらしい。これは子供だから許される「そういうもんだ」的認識なので気にならない。それが、この子の演技はあまりに自然で引き込まれるのだ。
 あの表情と間、あまりの演技力に大人レベルで感動してしまった。とんでもない逸材だ。ドラマの幼少期は主人公のバックボーンを語る時期と思っていたが、このまま数シーズン観たくなってしまった。
 こりゃ本命の広瀬すずも気合を入れないとヤバイ。都会でアニメーターを目指すらしいが、漫画家を目指して頓挫した例のヒロインみたくならないでほしい。
【「なつぞら」主題歌】スピッツ 優しいあの子【NHK連続テレビ小説】


PV NHK Asadora 'Natsuzora' | なつぞら

電源ケーブルの振動対策 その2

 電源系の振動が、音への影響大だということが分かった。機器背面を凝視して、何ができるか思案してみる。

 今までテキトーだったとはいえ、最低限な事はしている。床からは浮かしているし、コンセントボックスにはインシュレーターをしっかり噛ましている。よって、このあたりをさらに徹底したところで、大した差があるとは思えない・・すると、すぐに弱点が目に付いた。

 それは、この半年ほど前に導入した「サウンド・ナイト」だ。このアースライン・ノイズフィルターは、アースノイズに取り組むキッカケにもなった、実に効果的なアクセサリーである。現在、パワーアンプとフロアーバンドでガッチリ結着している。ところが、このフィルターは結構大きくて垂れ下がり、その先のAET電源ケーブルとのインレット付近が無防備だ。ここを強固に対策しよう。

 何を使おうか。色々考えたが、やはり実績のあるフロアーバンドを使うことにする。ひと回り大きいヤツだ。サウンドナイトの中央にグリップさせ、高さをアンプのインレットに合わせて浮かせて設置。見事にビクともしない。

 AETとのインレット部分をどうするか。一番小さなフロアーバンドを使ってもいいのだが、ちょいと狭い。そこで、月刊誌Stereo4月号の芝崎功評論家によるアイデアを使ってみる。インレットプラグ付近にスパイクを置いてケーブルを支えるのだ。

 高さを微妙に調整して設置すると、実に強固な安定感を醸している。これは期待できるかもしれないぞ。O(゚▽゚o)               ~つづく~

トリプル・リベンジ

 昨年公開のB級アクション作品。

 主演はカール・アーバン。スタトレ・ファンにはドクターマッコイ役で有名だが、彼はもっと男臭い役が本来の姿だ。今回は水を得た魚となるかと思ったが、空回りであった。髭が濃すぎるのは愛嬌として、もっと個性が欲しい。加えて、話がややこしいのがワイルドな風体とミスマッチに感じる。

 脇でアンディ・ガルシアが良い味を出しているし、全米ナンバー2の美女も出てくるので面白くなるはずなのに、展開を映像で語らない。説明が必要なサスペンスは不要だ。ただ、クライマックスのアイデアは良いと思う。この2人も結局裏切者だったという展開は、登場人物が少ないのだから予想通り。金の掛けられないB級の欠点だけが露呈している。なぜもっとシンプルな話にしなかったのか。せっかくoo7のアクション監督を呼んでおきながら、ツマラナイ大人の事情が横行したような臭いがする。

 アクションに金を掛けられないのを、脚本の面白さで勝負しようとして、方法を間違った感のある小品だ。


映画『トリプル・リベンジ』予告編