ケーブルインシュレーターの効用は理解した。オイラも10年前の認識ではない。しかし巷の高額な商品は今でも愚かだと思っている。
ケーブルを浮かせるのなら工夫一つで金を掛ける必要など全くない。前回、100均でコードクリップというものを見つけてきた。ただ効果があったのか分からない。今回、またもや100均で良さげなものを見つけてきた。洗濯挟み(ピンチ)である。
しかしこれは誌面で話題になった頃、すでに福田雅光氏が紹介している。ただ、使い勝手と質のよいものが見つかったのだ。それはダイソーやレモンには無く、セリアで見つけた。ステンレス製で、握りの部分が平らなので自立して置けるのだ。
さっそく試そう。サードシステムのSPケーブルが未対策なのでちょうどいい。サブウーハーの振動を受けていよう。この対策がゼネラルシステムに効果があるか興味深い。ソフトはNHKクラシック音楽館から録画した原田慶太楼とN響による「新世界」を使う。
音は変わった。見通しが良くなったが、コンパクトにまとまった感が強く、広がりを求めるAVには向かない気がする。映像が主となる場合、細かな音質より派手な音場が欲しくなるものだ。となれば・・ソフトをCDにしてみよう。ホリーコール・トリオを聴いてみる。
こりゃぶったまげた!曇りが晴れてボーカルはスッキリし、本来の響きがシッカリ聴こえてくる。ベースの低音なんて完全に別物。正にピュア・オーディオ的には絶対に必要な処置だ。洗濯挟みは床から浮かせるだけでなく、挟む力でケーブル自体の振動をスタビライズする効果も大きいのではないか。ゼネラルシステムでこの絶大な効果が欲しいなら、セリアに行くべし。
ちなみに、機器本体の対策が先にあることが前提だ。その場合、ゼネラルオーディオには鉛が効果的だと実感している。