シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

マグネットで対策 その6(XLR)

 サブシステムのマグネット対策もいよいよ佳境に入る。SPケーブル、電源ケーブル、デジタルケーブルと対策してきて、全てが好結果を魅せてきた。無対策の頃の音質とは、もはや雲泥の差がある。残るはこれまで避けてきたアナログケーブルだけだ。微小な主信号が通過するラインには、悪影響があるんじゃないかと思っていたが、「やり過ぎ」という目的が果たせてないので、どんな結果になろうがやるしかない。

 X-03SEからプリまではラックスマンJPC-150、プリからサブのパワーアンプまではモガミ2549で、共にXLR仕様である。この双方出口付近に100均のネオジウムマグネットを付ける。LRと個別に着けるので4箇所だ。費用は200円である。さあどうだ!

 同じ対策を部位を変えてしているだけなのに・・毎度驚かされる。オイラは、音を聴くシステムは多少刺激的だったり前方突出型でもいい覚悟でいた。それがこの対策を徹底したら、オーディオとして正統な理詰めの音に仕上がってしまった。意図せずに広大な音場と精妙な音像が実現して、これだとクラシックや女性ボーカルも十分聴ける。音離れの良さやキレが犠牲になった印象は無い。今更であるが、音を磨いていくとどんなジャンルも違和感なく聴けてしまうのだろう。でも個性が無いわけではなく、顕著な変化として低音が上げられる。低音の出る小型スピーカーは、押し並べて「ブオン」という感じだ。それが今、TADモニターからは「ズーン」という低音が聴かれる。これは30年以上前のジャパニーズ大型スピーカーから出てくる高密度低音だ。すぐにダイヤトーン2000HRを思い出した。ピンとくるものがあって、シンセやサンプリングの多重録音ディスクを掛けてみる。「プレイズ」の超ワイドレンジで位相を弄りまくったサラウンド音がどう聴こえるのか。

 部屋を飛び交う逆相音はもとより、そのスピーカーの外側にハッキリと音像が形成されて見える。試聴位置からTADモニターを見ればスパンの狭い2チャンネルなのに、マトリックス再生のようだ。奥行感も実に深い。

 思いつく場所にはすべてマグネットを付けたが、やりすぎという目的を果たせなかった。音の精度、SN感、分解能が高まるばかりで、まったく悪い所が出てこない。結果、メインシステムより魅力的なサブシステムになってしまった。

 こうなると、メインシステムで本当に効果が無かったのか疑問に思えてくる。アナログケーブルにも有効と分かった今、確認しなければいかんだろう。サブに負けたままでは可哀そうだ。