シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アキュフェーズ C-2300

 アキュが新作プリを発売した。型番が新しく、価格を見るとC-2450より安価だ。

 こりゃどういうことか。アキュの商品は後継機種がほぼ5年スパンで更新されるが、例外なく価格はアップしてくる。つまりC-2450の後継機ではないということか。かといって、C-2150とはかけ離れているので、両者の間を埋める類ではない。実際、C-2150とC-2450はすでにカタログ落ちしている。これはおそらく、昨年の秋にもあった大幅値上げをごまかす策略だろう。

 さて、オイラがここに取り上げたからには興味があるからだ。それはAAVAが進化してSNがアップしているからではない。そんなもの焼酎一杯飲めば分からない違いだ。注目したのはトーンコントロールの充実化にある。低域と高域はターンオーバー周波数が変えられ(この値が趣味人向き)、さらに中域が500Hz、2kHzを中心に増減できるので、かなり自在に追い込むことができる。もはやマッキンレベルだ。

現用プリがC-2420で、アキュのプリには同じ加算型高音質トーンコントロールが使われている。質は良いがターンオーバー周波数が中域と被るため、もっぱらセカンドシステムで利用していた。今回のものはイコライザーといってよく、現用するラックスマンのECC82の代わりになるであろう。CPを上げるため、サイドウッドが省略されて背面端子が一部簡略化されている。XLR出力端子が1口になったのは残念。オイラはメインとサブのパワーアンプ双方にバランス接続しているからだ。

 オイラにとって魅力は大きいプリである。しかし、即飛びつくのは無理だ。店長は勧めるが自宅試聴もしない。アキュの商品は息が長いので慌てる必要はないのである。