シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

晩年のカーク船長

 先週に続き、再び脱水症になってしまった。しかも今回の方が重症だ。

 不幸が重なり、午前中の間に2件の火災に出動することになってしまった。さらに、その災害の間には訓練指導の予約があって休憩している暇もなく、炎天下で遠い現場までフル装備でかなり走り回された。もはや立っているのがやっとである。

 スタトレのカーク船長は、晩年になって太った管理職となり、性に合わない事務作業に嫌気がさしていた。そして引退間際にハイテクの新造艦の竣工式で事故に合い、最新式の機器に戸惑いながらも身を犠牲にしてクルーを救うのだった。その後、ネクサスという幻想の世界で老後の余生をのんびり満喫していたが、後輩のピカードに説得されてもう一度世のために立ち上がるのだった。(1994年公開、ジェネレーションズ)

 この映画の中で、最後の最後に再びヒーローとなって絶命するカークは、「もうだめだ・・」と言って死んでいく。この終わり方が気に入らなかった。しかし、自分も似たような立場になると実に感慨深い。オイラは決してヒーローではないが、今の境遇はこの映画のカークと似ている。人的不足で引退間際の管理職が最前線で若手と同じ作業を強いられ、さらにリードしなければならない。事案終了後は指が震えて意識が遠のく始末。着替える力もなく、もうだめだ・・と思う。それが現実だ。

 ウィリアム・シャトナーはそのラストが気に入らなかったのか、自身の書いた小説でカークを復活させている。その後のカークは24世紀の科学を手玉に取って、たった一人でボーグを壊滅させるのだ。なんとも痛快な話で大好きなのだが、過去を懐かしむ年寄りの妄想と言えるだろう。

f:id:sima1234:20200912031913j:plain