シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

編成の大きな曲

 以前は編成の大きな曲を聴きに行ったり、CDをよく買ったものだった。ところがそうした曲は長く、時間が惜しい働き盛りではほとんど聴かなくなってしまった。退職して時間が持てるようになり、改めて編成の大きな曲と向き合えるようになってきた。

 すると、実に新鮮である。買ってもほとんど聴いていないディスクが沢山あるのだ。TADモニターをベストに再調整する中で、交響曲をリファレンスに加えた事から、最近はスケールの大きな大編成の曲をよく聴いている。小型スピーカーでは大編成の曲は無理という一般常識がある。しかし、実際ベストに調整したTADモニターで再生すると、大型のFALより勝る部分があるのが分かってきた。

 メインのFALは部屋一杯に広げて設置されているので、どうしてもそれを超える広がりが得難い。よって、協奏曲も交響曲もスケールに大差ない再現になってしまう。ところが、部屋に対して理想的な設置がされたTADモニターは、見事に音場のスケール感に違いを再現してくれる。それどころか、音場情報の優れた録音は完全にスピーカーの存在が無くなり、左右の広がりたるやサラウンドシステムの様相を思わせる。もちろん、重低音の再現には限界があるが、それはサブウーハーを導入すれば万全となろう。それはジャンク品で組んだサイコロシステムで実感している。

 近年、評論家も大型スピーカーから小型スピーカーに乗り換えた御仁が何人かおられる。限られたスペースで編成の大きな曲を楽しむなら、今では優秀な小型システムの方が楽しめると感じた。

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録音が良く、音場の広がりが素晴らしい2枚