シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

カナレ 4S8を見直す

  最近、X-03SEからサブシステムの音ばかり聴いている。パルシブなキレ味が気持ちいいからだ。このライン上には真空管を経由していないので、音楽性より音を聴くシステムとして相応しい。サブのTADモニターに相応しい居所が見つかって良かった。

 そうなると、今使っているSPケーブルは変えたくなる。現在はモンスターNMCで、高域が穏やかで聴きやすいことが魅力だった。これをカナレ4S8に変えてみよう。カナレ4S8については、2020年の初夏の頃にメインシステムで遊んでいる。その結果、この4芯ケーブルはスターカッド使用がよく、ハードな音になると認識している。音を聴くのだから耳が痛いケースも許容しよう。これで、サブシステムのラインは全てプロ用となった。接続はオヤイデのバナナSRBMを使う。ロジウムメッキの冷徹な音が特徴だ。まさに毒を食らわば皿までの心意気。さあ、どんなもんだ。

 以前の先入観から、大音量だと辛いかもしれないのでやや絞って寺島レーベルを聴いてみると・・なんだ?耳に刺さるようなハードな様相は無いし、バランスも良さげだ。これならとボリュームをグイッと上げてみる。いや、メチャいいじゃないか!

 4S8らしく、中域が迫ってくる。このリアリティはもはやメインシステムを越えてしまった。脚色がまったく感じらず、多少冷え込んだ印象があるのは真空管を通した音に慣れているせいもあろう。また、ロジウムのバナナプラグの影響もある。音を聴くシステムには、このくらいのクールさが丁度いい。高域がシャープに切れ込むが、透明度が高いので心地よい刺激だ。以前は低音に難ありの印象だったが、締まりも力感も申し分ない。ここはX-03SEの力が発揮していると感じる。

 これは本当に4S8を見直した。素晴らしいケーブルであり、実売価格を考えると「向かうところ敵なし」だ。現在片チャンネル3mと無駄に長く、半分の長さで十分なのだがこのままにしておこう。業務用ケーブルの3mが1.5mになっても、何が変わるとも思えない。メインのFALも、片側2mでいいのにWE16を4mで使っている。無駄にSPケーブルが長いのも一興だ。