コンセントベースを導入したとき、PSオーディオのパワーポートは継続使用し、WN-1318はWF3003Wに替えられた。UL規格に揃えたかったためだ。
WF3003Wはパナソニック製のいわゆる普通のコンセントである。オーディオ仕様でも病院仕様でもない。市場価格500円以下なので、とりあえず付けたものだ。しかし、この普通のコンセントが一番良いと言う人もいる。よって、一度は音質を確認してみたい。前段機器用(デジタル)とアンプ用(アナログ)共にパワーポートからWF3003Wに差し替えて試聴した。
以外にも不満が募るほどの差は感じられない。むしろ、WN-1318より近似している。不思議なほど、音の濃さや音像のシャープさはあまり変わらないが・・午前中、花の撮影で3時間も歩き回った後なので実に眠い。それでも聴きこんでいくと、WF3003Wの方が優しく、リラックスして聴ける音だと思えてきた。これ以上は無理、体力を回復して翌日に再試聴する。
体調を戻して聴くと分かってきた。やはり優しい音で、刺激感皆無だ。低音は量感志向でクラシックの大編成が気持ちよい。しかしコントラストが弱く、エッジを効かせた打楽器の爽快なメリハリが感じられない。まるで刃引きした日本刀のようで、力強く鋭く切れ込む快感は明らかにパワーポートが上だ。
WF3003Wは安いが、安っぽい音がするわけではない。オーディオ的な快感を求めるか否かで評価は変わる。オイラはそこに生々しさの差が感じられるため、少し経てば元に戻したくなるだろう。