シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ボルケーノ・パーク

 2019年の中国製ディザスター映画。

 火山噴火モノであるが、邦題が明らかにジュラシック・パークにあやかっているのがセコイ。監督がサイモン・ウェストなので、90分強の中に派手なアクションを詰めるだけ詰め込んでいる。活火山の噴火口見学テーマパークというムチャクチャな設定で、案の定噴火でパークの人は逃げ惑う中、主人公一同が活躍する話だ。前置きはさっさと済まして、すぐに火山が噴火し始める。後は怒涛のジェットコースタームービーで、中だれの暇もなく一気にクライマックスまで火山弾と溶岩の集中砲火だ。

 主演はワン・シュエチー、「レイン・オブ・アサシン」に出ていたらしいが覚えがない。ヒロインがハンナ・クイン・リヴァン、誰かと思ったら「スカイスクレイパー」の冷酷弩S美女のアサシンを演じた彼女だ。同一人物とは思えない。後はジェイソン・アイザックスがパークのオーナー役で登場する。

 弩派手なCGと円谷プロ並みのミニチュアも屈指した映像は、若干稚拙な部分もあったがアルバトロスが配給している作品だから許せる。昔のパニック映画をスピードアップしたような風情で、王道路線を突っ走るので結構楽しめる。ただ最後の最後がいただけない。

 クレジットと共に子画面でメイキング映像を加えたり、主題歌を歌う歌手(亭主か)のPVを挟むのは実におこがましい。超A級大作やビッグスターが出演しているなら分かるが、成り上がりの中国らしさが露呈している。サイモン・ウェストは顔を赤くしているに違いない。


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