シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

メン・イン・ブラック:インターナショナル

 MIBのシリーズの中で、本作はスピン・オフという位置付けになる。

 MIBについては昨今地上波で深夜放送され、再見してみた。正直言えば、1作目だけが抜きん出て面白く、以後予算が上る割に作品の質は低下するばかりであった。3作目で、すでにオリジナルのコンビは年老いて観られたものではない。よって、本作は舞台をロンドン支部において、メンバーを一新しての勝負となった。

 主演は今が旬のクリス・ヘムズワーステッサ・トンプソンという、ソー&ヴァルキリーの再演である。ボス役にリーアム・ニーソンという豪華布陣で臨んだが、煮え切らない駄作となったと言っていい。

 脚本をすったもんだで変更させられた影響もあろうが、配役に個性が感じられない。それなりにキャラ付けしているようだが、まったくアピールしてこないのだ。そうなると、別にこの役者を使わなくてもよくね?と言いたくなってくる。シリーズ中、一番低予算で作ったとは思えない映像は悪くない。ただそれだけだ。

 本シリーズは基本的にコメディ・アクション作だ。せっかくソー&ヴァルキリーでコンビを組もうとするなら、なぜもっとキャラをパロらないのか。大人の事情があろうが、そこに金を投じててもしなければ意味が無かろう。クリスが格闘シーンでハンマーを投げるシーンだけでは実にもの足りない。ストーリーの設定自体も詰めが甘い。

 観終わって、どうも中身がスカスカだな~と感じた人は多いはずだ。


映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』予告 6月14日(金)公開

この日本語吹替え版は酷すぎる。理由はDVDで観れば分かる。