シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション

 標題のソフトは1957年に録音したモダンジャズの名盤。誰もが一度は目にしたことがあろうジャケット。ただオイラは古い時代のジャズを好んで聞くことはしないし、アルトサックスという楽器の音が格別好きでもないので、聴くつもりもなかった。

 それが誌面の録音の良いCDを紹介するコーナーで、福田雅光氏が不思議なほど音が生々しいと取り上げているので注目した。しかし取り寄せるほどの興味はないため、店頭で再販盤が安売りでもしていたら買ってみようと思い、そのまま忘れていた。

 すると、たまたまフラリと立ち寄った店で目立つように置かれていた。しかも50%オフのセール品だ。DSDリマスター盤なので、評価されたのとは違うかもしれない。しかし迷うことなく購入。600円もしないから曲が趣味でなくてもかまわない。

 聴いてみると、なるほどたしかに音がいい。ステレオマイクを離してトリオの楽器が片マイクに近接した録音のようだ。実にダイレクト、SNも悪くないので、今時のシステムでも聴ける。しかし空間性はまったくないので、左右に分かれた音像に違和感ありだ。

 そこで、以前もヴァイオリンのソロが左右に散った違和感を補正するため、モノラルにして聞いてみた方法を試す。これがスゴイ!まるで最新録音のジャズのように奥行が出て立体的なステージが中央に現われた。これは絶対モノラルで聴くべきだ。

 アキュのプリに常備されたモノラルスイッチは真に重宝する。しかし、そんな機能を持っているプリアンプは少ない。絶対必要だと思うけどなあ・・

 

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