シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

コース料理

 年に1回の排水路の清掃を終えた夜、班(隣家)の懇親会がある。例年、よくある宴会場で部屋を貸し切って親睦を図るもので、昨年はオイラが幹事であった。今年はお隣で開院している接骨院の先生が幹事である。
 選ばれた会場が驚きであった。小粋な披露宴会場のようで、フランス料理らしい。場違いな田舎者の爺達が揃って入っていく姿が滑稽極まる。なんでも、浜松グランドホテルの総料理長だったシェフが手掛けるらしく、挨拶にでてきた。どうやら幹事の先生と同級生というツテのようだ。
 超久しぶりのコース料理である。ただ、箸も置かれているのでホっとした。このコース料理というものが、宴会に如何に合わないか・・想像が付くであろう。ひとたび椅子に座れば、隣のテーブルに酒を注ぎに行くことなんて出来やしない。親睦どころではないのだ。何より困るのが、後何がどれだけ出てくるのか分からないことだ。
 最初はいい。オードブルからスープに流れて、魚料理がでてくる。そして小さなアイスがでてきたので、デザートかと思った直後に肉料理が置かれた。聞けばアイスは口直しだったらしい。この山場が2回ある映画のような展開は田舎者には読めない。だからワインやビールのペース配分が掴めないのだ。パンも予想外で、昔の記憶ではメインが終わる頃までに食べ終わるように摘まむものだと思っていた。そしたら、後から別の種類のパンが3回も出てくるじゃないか。メニュー表も無いので、知り様がない。
 無事終えて、予想以上に違和感のない口当たりとサービスに満足であった。なにしろ、幹事との特別な計らいで異常にリーズナブルだったのだ。こりゃ赤字だったに違いない。
 まあ、先の読めない展開は映画にもってこいであるが、料理は勘弁願いたいと思う。