グラハムオーディオはイギリスの新しいメーカーで、往年のＢＢＣモニターを復刻するために登場してきた。オーディオは、最新であればいいってもんじゃないと言っているわけだ。
隣町のショップに試聴機がセットされたので聴いてみる。大型のLS5/8と中型のLS5/9があるので、まずはLS5/8から行ってみよう。試聴ディスクは、情家みえ「エトレーヌ」を使う。しかしLS5/8はデカイなあ・・
なるほど、古臭い音ではあるが、声のヌケは素晴らしい。高域も奇麗だ。しかし低音は昔のバスレフらしく、ボワンボワン。ただ、特定の帯域のようだから使いこなしで調整できるだろう。速攻でダクトに詰め物をしたくなってくる。
次にLS5/9に繋ぎ変えてみる。こりゃヒドイ！膨らんだ低音が締まるかと思いきや、さらに無駄な贅肉が広範囲に付いて無残だ。しかも、中域から高域のヌケが実に悪い。籠っている。セッティングが悪いのか、機器の相性か、こんなものなのか・・とにかくこの音は、ジックリ聴いている姿を見られるのが恥ずかしいレベルだ。速攻でLS5/8に戻した。
カタログの価格を見て愕然。ＢＢＣモニターを復刻したことがそれほどありがたい事なのか、まったく理解不能である。
話変わって、懇意のショップにあったモニターレッドのオートグラフが売れたという。富山の御仁が購入したそうで、10時間掛けて配達したらしい。アッパレだ！あれはおそらく2度と出てこない稀有な一品。誰かが使ってあげないと可哀そうだ。
