シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

JAZZ喫茶MILES TONE

 マイルストーンと言う名の喫茶店は全国にいくつかあるようだ。オイラが紹介するのは、浜松市天竜川沿い山間地にあるジャズ喫茶である。
 まだオープンしたばかりなので電話も引いていない。古民家を改造してジャズ喫茶としたため、外観はまったく風情に溶け込んだ弩田舎の一軒家でしかない。看板が無ければ絶対分からない喫茶店だ。そこのシステムは懇意のショップが手掛けているだめ、店長から「行ってみな」と紹介された。
 桜が5分咲きといった、実にのどかな日曜日にムッス〜とドライブすること1時間弱。場所は秋葉街道から熊(くんま)へ至る横道に入ってすぐだ。農家の焚火が香ばしい坂道を登り、微かに聴こえるジャズの音に導かれて到着。
 いや、実に趣きがいい。土間から上がり框の段差が大きいまさしく古民家である。おかげで靴を脱ぐ必要があるのかと思った。暗くなりがちなジャズ喫茶が、掃き出し窓の活用で解放感と和の落ち着きがある。やはり、すぐに鎮座するオーディオ機器に目が行った。
 JBLの4560を使った古風なシステムで、マッキンのC29とMC2300で駆動している。もちろん、SPケーブルはベルデンの赤黒ヨジリだ。その音は実に厚みのあるサックスが丁度良い枯れ具合で響いて実に心地よい。選曲とシステムがマッチしているので、古色めいた印象はない。まったく耳障りにならない柔らかな音色が絶妙の音量で奏でられている。後から結構年配のご婦人連れがやってきて、なんとスピーカーの目前にあるテーブルに着いた。それでも会話の邪魔にならない音に関心。
 コーヒーはマンデリンとモカを頂く。山間の羨望が素晴らしいカウンダー席で飲む一杯は美味しい。難点はこちらに足を延ばす機会があまりないことだ。今では写真を撮りに山へ出かけることも無くなってしまったからなあ。

この外観からジャズ喫茶とは想像しにくい。