シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

SACDとの対決

 オーディオは新しいものを買うだけが脳ではない。使いこなしが重要だ。
分かってはいるが、どうしても新商品(とりわけ予想もしないアクセサリーなど)がでると、気になって仕方がない。そこで冷静になって我がシステムに向き合おう。
オイラのCDP、マランツのSA‐11S2は様々な音作りができる機能がある。ノイズシェイパーや各種フィルターの選択が可能で、その組み合わせは実に多い。現行品ではできない特権だ。しかし、あまり触れていないのも事実で、ノイズシェイパーについては購入以来オフであった。
ノイズシェイパーとは、一種のデジタル帰還による特性改善手法である。オイラはアンプで言うNFBに良いイメージが無いため、勝手にこの機能は不要と考えていた。特性は改善しても、数値で現れない音抜けや解放感が犠牲になるような先入観があったのだ。今になって、これを試してみた。
これが予想を裏切る恩恵をもたらした。奔放な高域のテンションが整理されて、金管楽器の咆哮や、ボーカルのフォルテが歪まないのである。それでいて、音抜けが犠牲になっていない。詰まった印象は皆無だ。これは今なら使うべきである。
さて、これだけCDの再生に力を入れてきたからには、考えまいとしてきた実験をする時が来たと思い始めた。それは手塩にかけて育て上げたCDの音とSACDの音は、どれほどの違いがあるのかである。
すぐにでも確認できるのに、避けてきた私的タブーであるこの試聴を勇気をもってやってみる。