シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ルビジウムクロックCD 「園まり」編

「懐メロが止まらない その2」で「園まり」の音質を絶賛した。そのCDは単なる1992年製のベスト盤だ。おそらくデジタルリマスターしたらダメだろうと予想した。それを確認する機会が偶然やってきたのである。
 ルビジウムクロックでデジタル・リマスターしたCDが中古で出ていたのだ。園まりのディスクが見つかること自体が珍しいのに、これはオマエが買って確認しろとの天の啓示であろう。
 ルビジウムクロックCDは桂銀淑テレサ・テンと比較してきたが確かな共通点は分からない。今回、「園まり」編でチェックしてみて、ハッキリとした確信を得た。
 ルビジウムクロック盤は明らかに細かな表情まで明確に再現され、透明度が高い。力強さがアップしているので、耳にキツイ部分もある。柔らかさとは無縁の音で、温度感は低くなる。それでも近年のリマスターは音が細身になることはない。
 ぶっちゃけて言えば、オーディオ的に優れた音質に変わったと認められよう。しかし、昔の女性ボーカルを色気と雰囲気を持って聴きたいとなると、これは違う。いかがわしいクラブで、タバコの煙越しに歌っている夜の女風情ではない。それは空気の澄んだ静寂なホールで聴いているようで、似合わない違和感を感じる。
音が良いとは、高音質とイコールではない。曲が変われば、それに合った良い音があるのだ。

左がルビジウム・クロックによるリマスター盤。このジャケットがその音をそのまま表しているようだ。