シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ワンダーウーマン

 待ちに待ったワンダーウーマンがやっと来た!(^▽^)o
 DCがマーベルに対抗するためには、すべて彼女に掛かっていると言っていい。スーパーマンVSバットマンのとき、主役を喰う衝撃的なデビューを果たした彼女。本作はビキニングという位置づけとなる。まさに大物中の大物扱いだ。
 主演はガル・ガドット様。ミス・イスラエルで軍役経験ありの申し分ない彼女、もう見事にハマっている。カッコよくて、可愛くて、異国情緒があって大当たり役だ。往年のリンダ・カーターと比較する人はおるまい。本作は、そんな彼女の魅力を100%以上発揮させる目的オンリーで作られたようだ。カーク艦長も彼女を光らせる脇に過ぎない。それで十分なのだが、目の肥えたファンには物足りない余韻が残る。
 女だけの島での描写、外の世界に出た世間知らずのお嬢様描写、そして戦場での活躍、すべてが合格だ。アマゾネスの中でも彼女だけが特別な理由もあって、そのスーパーパワーに突っ込む人はいない。アクションも実に美しい。ギリシャ神話の戦士らしさが良い。これが中国資産が介入すると、カンフーが入ったりするので幻滅するところだ。まことに標的を早々に倒すところまでは素晴らしかった・・問題はその後だ。
 オイラはここからが本作の勝負所だろうと期待したのに、それは見事に失望させられる事になった。今日はネタバレする気はないので煙に巻いておくが、クライマックスの戦いをこんなレベルにして子供向けに終わらせるようではDCの未来は無い。それは、スーパーマンVSバットマンでもそうだった。こんな素晴らしい素材を持ちながら、あまりにも勿体ない。少し変えるだけで「ダークナイト」のようなテーマも与えることができたはず。ワンダーウーマンの深層に悩みを潜ませて深みを持たせる事だって可能だったのに・・
 この監督は客層をどう考えているのか。日曜の昼時、観終わって劇場を退席する顔ぶれを見ても子供は一人もいなかった。

この予告は実にいい。なのに日本の乃木坂46 によるCMはクソだ!