アコリバの商品はロングランが多く、信頼性と評価が高いアクセサリーメーカーだ。他のメーカーが想像もしないであろう画期的な小物を発表し、オーディオ界を活性化してくれている。
画期的な商品は、存在そのものがリスキーであり、ロングランになること自体が珍しいのが普通だ。よって、アコリバといえども人知れず市場から消えていった商品もある。例えばアース装置RE-9や、コンセントスタビライザーCS−2Qがそうだ。
CS−2Qがディスコンになったのは数ヶ月前で、隣町のショップでは知らずに貸し出し試聴器を置いていた。オイラは効果があれば、安く叩いて買い取ってやろうと画策して借りてきた。発売していないなら、リポートしても意味はないかもしれないが、中古で市場には出回るだろう。
本品には、より効果を高めるための整振シートと水晶のチップが同梱されている。試聴器なので張り付けないで確認する。まずはプリアンプの予備用空きコンセントに刺してみる。一番無駄で悪影響がありそうだからだ。ところがアキュの背面は狭く、予備コンセントにCS−2Qを付けると、それがジャマでACタップが付けられないじゃないか!愕然である。
しかたないので、デジタル系専用のコンセンセントボックスに空きを作って差してみる。こんなもので差がわかるものかと思ったが、以外にもSN感や音像の精度に違いを見せるので感心した。まあ1万円以上の商品なので、この位の力はあっても不思議ではなかろう。
正統派の改善を約束する商品だけに、ディスコンになってしまったのは惜しい。ただ、我が家では空きコンセントが無い。(これは珍しいケースだろう。)中古品が安価ならお勧めだ。