シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アキュフェーズ C‐2420 その3

 C-2420が予想外にC-2400とキャラが違う事実から、周辺のケアに思案している。
 以外だったのはサブシステムのTADモニター系で音を出すと、相性バツグンで小型の限界を超えた凄まじいパフォーマンスを魅せてくれること。大音量再生でこのスピーカーが鳴っているとは絶対思わないだろう。尋常でない強固なセッティングと、常識外のケーブルの採用がついに開花したようだ。
 問題はメインシステムのFAL系。明らかにTADモニターのパフォーマンスに負けている。先日カルダスの変換プラグを外してシンプルなRCA接続になり、バランスが良くなったばかり。しかし何故か中高域がメタリックな音色で繊細な伸びが無い。音圧を上げると不要な響きが本来の音をマスキングしている印象。
 サブシステムが抜群の音に昇華しているということは、室内音響や上流機器に問題が無いことを意味する。プリまでは共通なのだ。となれば、やはりパワーアンプ周辺しか考えられない。まず、C-2420〜J2間のRCAケーブルを替えてみる。
 これまで信用してきたオーディオクエストのキングコブラから、アキュの付属ケーブルにすると、メタリックな付帯音がかなり静まるのが分かる。キングコブラには毒があったわけだ。しかしまだ十分ではない。スピーカーケーブルも替えてみる。
 現用はアクロリンク6N-S1000ⅡにオヤイデのバナナプラグSRBNを付けたもの。しかもWBTの金メッキスリーブを付けている。たしかに妙な響きが乗ってもおかしくない。初心に戻り、FAL指定の電話線(インターフォン用単線)を久々に繋ぐ。ただ、あまりに細いので接触不良を起こすことがあるため、ダブルに撚ってみた。
 電話線にすると初めてFALと出会った雰囲気が戻ってくる。不要な厚みや輝きは消え去り、素朴な方向へ向かうのだ。ダブルの恩恵か細身の印象は無い。素肌が見えてきて、C-2420の高度なSN比と静けさが際立ってくる。
どうも今まで、不要な響きが乗ったのを厚みが増したと勘違いしていたのかもしれない。化粧に慣れて、コテコテ顔になっていたのに気がつかないオナゴと同じだ。元が美しくなればスッピンでもいい。
 今度はセッティングにメスを入れてみようか。