アバンギャルドが一新する。その話は昨年度末に耳にして、今初夏にお披露目された。実はオイラはメーカーのホームページで公開前に試聴しており、お店からブログアップは止められていたので、忘れた頃の書き込みである。
聴いたのはUNO XDで、一番普及タイプ。サイズ的には11畳リビングの我が家にも違和感のない大きさだ。しかし価格は相いれない。ペア350万円とはフザケタもんだ!(#`Д´#)ノ これはもはや値上げというレベルではない。安い現実的な商品があった頃が懐かしい。
その音はやはりアバンギャルドらしい解放感にあふれたもので、世間に認知されたイメージそのものであり、その意味では前衛的な音ではない。ただ、いつもアバンギャルドを聴くと「大掴みな音」という印象があったが、本器ではエネルギッシュな中に繊細な感触があった。しかし膨大な価格上昇の恩恵はそれだけではないだろう。
そのとおり、実は感心したのが低音である。実にバランスの良い締まった筋肉質な低音で、ホーンの音色、音離れと違和感がない。トリオバスホーンの風のような低音とは全く違うが、これも有りだ。
新兵器の10バンドのパラメトリックイコライザーの威力かと思ったら、まだ作動させていないという。素の低音だったとは恐れ入った。後になって、同じポジションで聴いたYAMAHAのNS-5000が醜い低音だったことを思うと、やはり高価なのも分かる気がする。