シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

First Watt J2 調教

見知らぬ家に連れてこられ、異質なシステムに繋がれてソッポを向いたJ2、金持ちならこの時点で売り飛ばしているに違いない。庶民代表のオイラは鳴かせて見せようの秀吉を気取る事とした。
 こうも音がコロコロ変わる理由を検証しなくてはならない。あやしい目星は付いている。まず、RCAケーブルを変えてみた。オーディオクェストの「キングコブラ」からベルデンの「88760」に変える。
 中高域のハイエナジーな表現は変わらない。ふん、そうだろう。分かっている。これはケーブルの交換やセッティング変更レベルで対応できる性質ではない。J2というアンプがすねているのだ。
 海外製のアンプは日本製のようなあらゆる状況に均一に対応する・・という概念が無い。接続方法の違いで音質が変わるのは普通の事であり、我が家ではRCA接続を拒絶しているのだ。まあ、ブワブワに緩んだ音には劇薬かもしれない。外人は個性的で曖昧を嫌い、匂いがキツイのを思い出した。
 代金をショップに支払いに行くついで、相談してみて借用したのがマグネシウムのベースボードと、RCA〜XLR変換アダプターだ。前者は正直言って期待していない。ワガママな彼女はXLR接続以外認めないと訴えている。
 借用したこの変換アダプター、なんとカルダス製である。後で知ったのだが、こうした商品はほとんど民生用には存在しない。PA音響のプロ社会では当たり前のように存在する小物なのにだ。ちなみに、パーツ屋で物色すると1セット2000円位で売っている。それがカルダスともなれば、2万円近い価格に跳ね上がるのだ。ヾ(゚Д゚)ノ ブランド品はどの世界でも意味不明なプライドを持っている。
 かくして、アキュのRCA出力端子からJ2のXLR入力端子に接続。その結果は、あっけにとられるほど簡単に懸案のハイエナジーな中高域を解消してしまった。ピンと緊張したテンションが実に素直になったものである。やはり、本人の望む扱いをしてやれば、気分よくさえずるものなのだ。
 ケーブルを「キングコブラ」に戻し、美しい倍音が溢れてきた。このアダプターは欲しい。いや、無くてはならないものだ。                         〜つづく〜

こうした挟み物は真偽を問わず、高級品でなければダメ。安物では精神衛生上ストレスとなる。
カルダスなら鋏んでもいいか・・この高級ブランドの名が駄耳庶民の心を納得させるのである。