シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ジェフローランド Model 102S

 さっそく借用した 「Model 102S」をメインに据えて試聴開始。
 これはゲインが高い!マッキンのMC252より高いのではないか。ボリュームの位置が極端に変わってしまうので、試聴時は耳タコディスクの記憶された音圧が頼りとなる。実はこの機器は使い勝手がまことに良いし、その麗しい外観も含めて期待が大きかった。結論を言えば、それは露と消えたといっていい。
 ゲインが高いことはありがたい。それだけ余裕が持てるからだ。一聴して低域が大変パワフルであることに驚いた。こんな小さな個体からは想像できない力強さである。しかも解像力もすばらしく、中低域が量感に埋もれず表情豊かだ。これは現用のフライングモールは太刀打ちできない。しかし、中域から中高域にかけての輝かしいエナジーは、相当広い部屋でないと対応できないのではないか。耳障りでとても音圧を上げる気になれない。以前、この煌びやかな高域の表情に魅力を感じたのは、店頭という広い環境ゆえの所作だったのだろう。狭い部屋ではハイルドライバーのパワーとアンプの個性が相乗効果となって、いわゆる自宅オーディオの相性が悪いという典型となってしまった。2時間ほど試して元に戻してみると、とても心地よいホっとする音に安心感を覚えた。
 結局、一週間借りるつもりが一泊二日でお帰り願った。これ以上の試聴は時間の無駄である。返却時、実は次の候補「FirstWatt J2」を借りようと画策していた。しかし前日から発熱の程度を実地確認してもらっていて、その結果報告を聞いて諦めた。時間を置いて大変な発熱を呈するとのこと。それでいてメインスイッチが背面にあるというのは、音質以前にわざと使いにくくしているとしか思えない。後に絶対嫌になるだろう。
アンプの交換はあっという間に意気消沈した。散財しないためのステップだったと思えばそれでいいのである。ところが、まったく別の面白いものを借りてくることができた。後日またレポートしよう。