シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

フューリー

 昨年話題になったブラピ主演の戦争映画。
 実は本作をまったく観る気はなかった。たまたま、車のバッテリーが死んでしまったのでディーラーで作業している間、隣のネット喫茶で暇つぶしの鑑賞である。やはり不快なだけであった。
 まず、第2次世界大戦を舞台にする映画は近年珍しく、それをリアルに描いて戦争の残酷さを描くアイディア自体、30〜40年前にすることだ。時代が古すぎて現代人には訴求効果が薄い。
 シャーマンとタイガーの戦力格差なんぞも今更何を・・むしろリアルを追った代償として、軍事マニアからは徹底的に叩かれてしまった。まあ、そんな連中を満足させる必要はないかもしれないが、作品としても淡々としすぎている。観ていて何の希望もないのは辛かろうと、最後に若いドイツ兵の良心を加えている。それが理解しにくいほど淡々と殺しの場面が続くのだ。
こうした作品を良品だと業界人は持ち上げ、エクスペンダブルズのような娯楽をこき下ろすからいけない。戦争の最前線をストレートに描くなんて、映像とは裏腹に地味すぎる。オーガスト・ウォーズのような新味のあるアイディアが無ければ、もはや戦争映画は観る価値はない。
 ブラピの仲間として、シャイア・ラブーフローガン・ラーマンが出演している。共にマンガチックなSFアクションで御馴染みの主演者だ。ゆえに、若い役者としてマジなものを演じたいといったところか。