X-MEN最新作。日本語版は3Dのみで混むだろうからやめた。剛力彩芽の吹き替えも不安要素だ。
さて本作のデキはどうかというと、シリーズ・オールスター総出演のお祭り作品かと思えば、ファンが納得できるよう過去作の繋がりを重視した上手い手腕を魅せてくれた。ブライアンシンガーのマニア度が功を奏しているのだろう。おかげで、スタトレファンが笑えるシーンもあったりする。
全体の作りはターミネーターと似ている。物語はほとんどパストの部分で、時代背景はファースト・ジェネレーションとX-MEN ZEROの間に相当。ゆえにウルヴァリンがまだアダマンチウムの骨格を持つ前だ。そこを逆手にとった戸惑いのシーンが実に面白い。しかし、若干のネタバレであるが予想に反して本作の主役は彼ではない。
話の中心をどこに置くか、このアイディアは大したものだ。まず、ウルヴァリンをストレートに主役にした方が一貫したエンターティメントになろう。おそらく過去を変える主役は、過去の人間であるべきというポリシーがあったのではないか。見終わって誰が主役だったのか悩む人も多いに違いない。でも、誰もが一番印象強く頭に残るのはミスティークのはずである。
ファースト・ジェネレーションでは、若かりしミスティーク役をジェニファー・ローレンスという新人が演じて不評を買った。しかし彼女はその後ハンガー・ゲームで魅力を発揮し、本作ではズバ抜けたオーラを感じるキュートな美しさを発揮している。もう劇場のオッサン達は青い肢体に釘付け。(◎-◎;)!!
オールスターといえど多くのキャラはカメオ出演みたいなものだ。でも、まとまりを持たせる意味でこれは大正解。最後のオチが今ひとつ分かりにくいのが難であるけど、まあそれも話題ネタを残す確信犯なのかもしれない。
マーベルお得意のオマケ映像は、やはり本作の字幕テロップ後にあった。最後まで見ろよ〜o(^▽^)o