シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

蟲師

 蟲師漆原友紀氏による漫画で、1999年に発表された。オイラが手にとったのは豪華単行本が書店に並んだ頃で、その怪奇な佇まいが触手を伸ばすことになった。
 初めて見たときは、妖怪モノにしては実に地味な作品だという印象しかなかった。戦うわけでもなく、主人公は何の特殊能力もない。ゲゲゲの鬼太郎とはまったく違う。
 一話完結なので、思い立ったときに見ていない本を見るという気楽さもあって、しだいにその世界観に惹かれていった。いつしかDVDが発売され、レンタルに並ぶようになり、映画化されるほどメジャーになっていった。そうなると天邪鬼なオイラは興味が無くなってしまう。( ̄▽ ̄)
 すっかり忘れ去った今頃になって、ムッス〜が録画予約した中に「蟲師 続章」とあったので、新たな作品がTV化されたのかと観始めている。すでに6話まで放映されたが、実に美しい画である。落ち着いた作風と音楽も相まって、伝奇的な話ながら大人の和風ファンタジーといった風情が心地良い。以前はこれほどの感慨は覚えなかった。アニメーションの進化もあろうが、本作は年寄りの琴線に触れる要素が強いようだ。