シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

THX 1138

 1971年公開のジョージ・ルーカス初監督作品。SFファンなら知らぬは恥のカルト映画だ。かく言うオイラは最近初めて見た。(* ´>艸<)
 以外なのは製作総指揮がコッポラで、主役がロバート・デュヴァル、脇にドナルド・プレゼンスという名優が布陣を敷いた力作であること。オイラは無名の役者が群雄割拠する、C級予算のSFを予想していたので意外であった。
 本作は行き過ぎた管理社会の警告を主題にしている。これはと〜っても郷愁を感じる映画だ。と、いうのは60〜70年代のSF作品は世相を反映してこんな類の作品がとても多く、子供の頃を思い出すのである。テーマは違えど、ザルドス、サイレントランニング、ソイレントグリーンなどと同じ匂いがするのである。ただ、本作は悠長な展開と意味不明なやりとりが長く、そんな風情はロシア映画のようでもある。
 40年以上も前の技術で作ったSFなれど、結構SFギミックは感心してしまう。センスがいいのだ。このあたりは、低予算で作った「SWエピソードⅣ」の背景処理に通じるものを感じる。後半の追跡劇の結末が、最後まで管理社会を皮肉ったところが見事である。
 本作の世界観をベースに、エンタメ色を思いっきりぶち込んだのが「リベリオン」だと言えよう。