シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

コロンビアーナ

 2011年作のリュック・ベッソン製作映画。それも定番の殺し屋物語とくれば、ベッソン得意中の得意のテーマだ。
 ニキータやレオンといった名作を残しながら、なにゆえ似たような作品を作る必要があったのか。それが本作をレンタルにかき立てた。もう、この手のカテゴリーは見飽きているので、オイラを感心させるのは不可能に近い。
 意外だったのは、何のヒネリも無くオーソドックスなのである。復讐劇を実にストレートに展開していて新鮮味もないのだが、観客の望みどおりの結末に突き進む流れが安心感を生み、映像にセンスがあるので必要以上に暗くならないのが良い。主人公カトレアの男関係はニキータとソックリで、これは多分ベッソンがあえてオマージュとして再現したように思える。
 主演のゾーイ・サルダナはアスリートのような美しい肉体が眩しい。アバターのヒロインをモーション・キャプチャーするのも頷ける。スタトレのウフラ役にはもったいないくらいだ。( ´艸`)
 脇を固めるクリフ・カーチスやレニー・ジェームスもアクション脇役の定番として地固めバッチリだ。でもって、何よりも功労賞なのが幼少期のカトレアを演じたアマンドラ・ステンバーグちゃん。涙を堪えて必死の脱出劇がキュート全開!彼女が観客を釘付けにしたおかげで、オーソドックスな作品にインパクトが感じられたといってもいいだろう。
 しかし本作に限らずコロンビアという国は必ずロクでもない人間の巣窟として描かれる。コロンビアの人達は怒らないのだろうか。