シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スコーピオン・キング

 10年前に公開された古代エジプトを舞台とするヒーロー・アクション映画。
 オイラが好きなハムナプトラの2作目で登場したスコーピオン・キングという悪役が主人公。いわゆるスピンオフというやつだ。しかしハムナプトラでは、彼の登場シーンは序盤だけであって、後半はCGのバケモノだったので、スピンオフするほどの演技があったわけではない。ではなぜ? 制作総指揮がビンズ・マクマホンだからだ。
 プロレス団体WWEのドンであり、スコーピオン・キング役のロックは看板レスラーである。こうして作られた映画は想像通りの完璧なアメリカン・プロレスであって、正統派予定調和作品である。プロレス興業の一部と言ってもいい。オイラはそんな背景から観る気は無かった。それが、先日地上波放送を目にしたところ、これが実に楽しいではないか。そう、アメリカン・プロレスとは楽しいのが心情で、客が望むものを提供することに長けているのだ。
 主役のロック(ドゥエイン)は、往年のシュワのようなとぼけた味と存在感がある。しかもシュワより動きがいいのだ。カリスマレスラーなんだから当然か。そんな彼に惚れちゃう敵の預言者がケリー・ヒューという中国系娘。彼女のしなやかな肢体と色気は素晴らしい。どっかで見たと思ったら、X-MEN2ウルヴァリンといい勝負をした爪女だ。あの爪で背中を引っ掻いてもらいたかったっけ。マイケル・クラーク・ダンカンも出てくる。エジプト戦士はハマり役といえよう。
美女に友情にしっかり三の線も従えてジェットコースターアクションと、まさに娯楽の王道を突っ走る。男が酒のツマミに観る最適映画だ。

2,3と続編があるようだが、ロック様がでないんじゃ意味が無い。