シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

カウボーイ&エイリアンズ  ネタバレ

 カウボーイ&エイリアンズを観に行ってきた。 ネタバレ全開で行くから先に結論を言う。
 これは映画館に行って観ようとか、ブルーレイを買おうと思ってはいけない。100〜300円レンタルが相応しい駄作である。

 ダニエル・クレイグハリソン・フォードを迎えておきながら、2人の魅力がまったく出ていない。もっと無名の役者を使って予算を他に回すべきだった。
 エイリアンが出てくる前までは良かった。ストイックな主人公、金持ちのバカ親とバカ息子、謎の女・・もう普通の西部劇としてそのまま続ければよかったのに。
 いきなり予告でおなじみのトンボ型飛行体が街を攻めてくる。住人はユーフォーキャッチャーのようにしてさらわれていく。かくして、ボンドとインディは協力してさらわれた住人を助けるためエイリアンを追っかける。
 もう当たり前の展開、エイリアンでなくてもモンスターでも山の魔物でもなんでも同じだ。謎の女は途中で殺されるが、キリストの復活みたいに生き返り、自分はヤツらに滅ぼされた別のエイリアンだと明かす。ヤツらは偵察に来ていて、後で一挙に攻めてくるらしい。またその造形が醜いこと。何故か近年のSF作品では、地球に攻めてくるエイリアンは必ずグロテスクだ。野蛮生物にしか見えないのに、高度なテクノロジーを操っているという違和感大。そいつらと戦うため、同じ立場のインディアンを味方につけ、さらに主人公の悪仲間を引き入れていざ敵の宇宙船へ〜〜
 宇宙船は地中深く埋まっている楔のような、またはチンポコのような要塞だ。そしてトンボの出入口をダイナマイトでドカ〜ン!怒ったエイリアンがサルのように飛び出してきた。ほんとに文明人かね・・でもって、主人公らが住民を助け出すまで、仲間達はリボルバーと槍と弓矢で戦うのだ。なんつ〜弱いエイリアンだろう。というか、なんでツメで殴ったり噛み付き攻撃なんだ?脳みそが無いエイリアンである。
 主人公の悪仲間は、さらわれた住民とは関係ないのに命を賭して戦う。理由はなんだ??
 またこのエイリアン、偵察に来たくせにノンビリと金を採掘してるとはどういうわけだ?住民をさらった目的も不透明だ。もう、そんな穴だらけの脚本も脳が札束と化したスピルバーグならOKなんだろう。
 最後は例の腕輪をオーバーロードさせて逃げようとする宇宙船をドカ〜ン。この映像が、チャレンジャー爆発事故そっくりで不快極まる。最後は知らない間にバカ親もバカ息子もいい人になってしまって、冒頭の緊迫感は何だったのか・・
 このタイプの映画として、秀作のトレマーズ(1作目)を100回位みて勉強しろ!!