シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

100均デッドニング

 先日、100均で融着テープを買ってきたが使えなかった。早々に水道管も壊れないので無駄になりそうだ。それではと、SMの延長でこれを使って縛りのデッドニングをしてみよう。

 デッドニングによる傾向は大体分かっているので、ここは利点が出そうなセカンドシステムにやってみる。何故なら音を聴く目的のシステムだからだ。場所はプラグやケーブルがいいだろう。こうした試みは一気にやり過ぎてみる方が良い。変化が分かることが大事なのだ。

 セカンドシステムに関わる部分として、SACDPの電源プラグ、XLRケーブルの入出力端子、モノパワーアンプの電源プラグ、SPケーブルの余長を束ねた部分に2ターンほどキツク巻く。融着テープはゴム製でもブチルのような粘着性はない。だから取り外しが簡単だ。融着が完了するまで24時間掛かるらしいが、まずは速攻で聴いてみよう。

 一聴して音場が広くなった気がした。デッドニングでその傾向は経験が無い。これはソフトの音場情報が明瞭になったか気のせいかどっちかだ。聴き込んでいくと、明らかに音がクッキリと整理されたのが分かる。特に中高域が静かである。これはデッドニングらしい変化だ。好ましいのが、まったく音が抑制されず勢いが削られた印象が無いことで、むしろ切れがいい。SMオーディオのときと似ている。これは間違いなく大音量向きで、ボリュームをグイっと上げると爽快な音が噴出した。しかもこの方がバランスが良い。軟弱なシステムなら、頭打ちか悲鳴の渦となろう音量で聴くと最高のパフォーマンスだ。しかも、懸案だった打音と持続音の両立がここではできているではないか!おそらく、昔ながらのSM対策は主として打音の向上に寄与し、近年のSN比を重視した対策は持続音の向上に向くのだろう。昔の方法は捨て去るものではないと思う。

 ただ今回の実験は成功したが、普通のシステムには勧めにくい。ウチのセカンドシステムは極めてタフだから実現したのであって、もちろんメインシステムでやろうとは思わない。でも、単にデッドニングしてみたいだけなら100円で簡単にできるから試してみたい方はどうぞ。

ちなみに、試聴ソフトはXRCD24のサンプラー「究極音源」を使用した。