シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

大音量再生 その3

 オイラにとって、大音量という定義を音像や音場が維持できる限界の音量としたところ、それを数値化するのを勧められた。そして前回、スマホの騒音アプリで大体何ⅾBなのか判明した。これって、部屋の状況や試聴位置、システム概要が分かっていれば、測定音量が分かる事で鑑賞スタイルが想像できそうだ。趣味人同士が会えない中で、互いの音を理解するのによいツールだと思う。

 さて、オイラの大音量とは前述したとおりであるけど、これってスピーカーの大きさで変わるのだろうか。というのは、前回の測定値は大型のメインスピーカーによるものであって、小型のTADモニターだと大音量と感じる数値が異なるかもしれないと思ったからだ。同じ試聴位置で音像が維持できず、部屋に飽和する音量をセカンドシステムでも計ってみた。

 なるほど、スピーカーのゲインが違うので感覚で調整するしかないが、TADの方が音像が崩れにくい。音場はそもそも小型が優れているのは当然なので勝負にならない。騒音計で見ると、5~8ⅾBは高い数値で大音量と言えそうだ。ただ、これは貧弱な小型スピーカーだと歪みが増えて逆の結果になる気がする。現在のセカンドシステムは大音量でも大変心地良く鳴ってくれるから得られた結果だ。

 副産物として、小型スピーカーは音場が正しく得やすい替わりに、部屋の影響を受けやすいのが分かった。テスト試聴の時はニアフィールドで聴いていたので気付かなかった事で、FALでは不動のセンターボーカルが、TADにすると、試聴位置が同じではボーカルが左に寄ってしまう。これが、30㎝身を乗り出せばセンターに来るのだ。

 一般的に大型SPの方が部屋の影響は大きいはずだ。おそらく、直接音の音圧、能率、立ち上がりや切れ込む早さなどが、反射音をねじ伏せているのかもしれない。小型スピーカーは広い音場を正確に再現する替わりに、部屋の反射にクリティカルだといえようか。