シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ナチュラル・サウンド・エンハンサー その4

 久しぶりに引っ張り出したNS装置。その素晴らしい効果を再認識したので、やっぱりメインシステムでも聴いてみる事にしよう。(^^)

 10年前にメインシステムで使った時とは、SACDプレーヤーとパワーアンプが違う。特にあの頃はマッキンのMC252を使っていて、今とは違うテイストだったので興味深い。まずは素の音を聴いてみようか。メインでFAL専用ブースターもトーンコンもイコライザーも何も通さない音を聴くのは10数年ぶりだ。

 キツイ!中高域が鋭い氷柱と化して刺さってくる。もうネフティーヤの餌食だ。しかも全体的に細身で低音のスケール感ゼロである。今までの使いこなしは何だったのか・・とても聴いていられないのでさっそくNS装置をオンにする。ゲインを合わせると音楽表現がグンと大きくなり、中高域の鋭さも消えて低音のスケールも幾分出てくる。しかしまだ低音不足だ。イコライザーが使えないからトーンコンで調整、これで10年前の使い方に戻ったと言っていい。やっとまともなバランスになったが、どうも間接音が出過ぎて混濁している。

 当時吟味したNS音量と変わらないのに何故か?おそらくパワーアンプがMC252からファーストワッツのJ2に替わったからだろう。両者にはデッドとライブほどの違いがあるのだ。NS量を下げて自然な音場の広がりが得られるよう調整し直した。

 面白いと思ったのが、管球式イコライザーを通した音と高域の質感が似ていること。共に冷たく刺すような刺激感が無くなっている。これがプリのTAPE‐REC PLAYの回路を経由しているためかもしれないので、NS装置をDAC~プリ間に移動して比較してみる。この方がシンプルで本来の使い方なのだ。

 やはり高域が落ち着く。丸まったわけではなく、ピーキーな刺激が消えるのだ。この方がシンプルな使い方であるが、特に鮮度がアップした印象はない。また、ゲインの低下も同じである。ただ、この方法ではプリと直接XLR接続しているSACDPを聴くときは使えない。

 NS装置を使うと音楽表現が大きくなるのが最大のメリットだ。また、音色は管球式イコライザーを使った時と似ている。何か聴感上似通う理由があるのだろうか。