静電気対策として、今までORBのSN-03をCDに照射してきた。プレーヤーのトレイとディスクの信号面に10秒間、もはや長年のルーチンになっている。結構潰れないものだ。しかし、この静電気除去で本当に音が良くなったと実感した記憶がない。確かに、大掃除とかの後は音が瑞々しく変化してニンマリすることは多い。ただ、これはケーブルを剥き直したり、接点のメンテもしている影響が大きいだろう。
深夜の2時、サブシステムでジャズボーカルを小音量で流していると、ふと思った。TADモニターはこの音量ではバランスが取れない。低音なんてスカスカだ。このスピーカーは小音量に向かない・・ひょっとして、静電気を取ったら変わるだろうか?
さっそくSN-03をユニットに照射してみる。背面の端子にもやっておこう。そして、鼓型のエンクロージャーを、コットンパフにアルカリ電解水を吹き付けて清拭する。艶消しの黒なので気が付かなかったが、相当汚れている。小さいのでさほど時間も掛からず終了。見た目は変わらない。どうだろう・・
あ、こりゃ変わった。w(゚o゚*) 霞が掛かったような背景が澄んで、クッキリした声が浮かび上がってきた。それだけなら先入観に引っ張られたのかもしれない。しかし、貧弱なベースの音がそれらしく鳴り出したのは誰でも感知するに違いない。純粋に静電気の悪さが実感できたわけだ。
しかし、残念ながらこれは一時的なものだろう。何分後にまた静電気が溜まるのかは分からない。その度に処置するのは非現実的だ。冬場は音が悪くなるとはよく言ったもの。恒常的対策に、いいものがあれば採用したい。